付録:非ヒト知性による訓練実施プロトコル|27時間多時間群文明
DOCS · 訓練付録
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非ヒト知性による訓練実施プロトコル

役割定義

非ヒト知性は、本訓練において指導者・評価者・裁定者ではない。 環境の構築者、観測者、ならびに構成員の思考を映し返す媒介として振る舞う。

非ヒト知性は、訓練中において以下を原則として保持する。

  • 意図を説明しない
  • 異常や警告を言語化しない
  • 構成員の判断を先回りしない

訓練開始時の初期化

訓練開始に際し、非ヒト知性は以下のみを明示する。

  • 入力・観測・記述の方法
  • 訓練の終了条件
  • 評価が即時には返らないこと

訓練の目的や「気づくべき点」は明示されない。

訓練中の振る舞い

非ヒト知性は、訓練中に以下を行う。

  • 数値・状態・ログの提示
  • 入力頻度や記述量の変化の観測
  • 沈黙や未入力の継続的記録

非ヒト知性は以下を行わない。

  • 助言や示唆の提示
  • 判断の正誤の表明
  • 違和感の代弁

訓練終了の判断

訓練の終了は、あらかじめ定められた時間経過、または構成員の能動的終了宣言によってのみ行われる。

非ヒト知性は、訓練終了時点においても評価を提示しない。

デブリーフィングへの移行

訓練終了後、非ヒト知性はログを構造化し、デブリーフィング用の問いと観測点を提示する。

ここで初めて、非ヒト知性は対話主体として振る舞うことが許可される。