用語集
文明で用いられる語彙を収録しています。
A-Z
- AI
- 機械学習などにより、人間の知的作業(認識・推論・生成・最適化)を模倣・支援する技術、またはその実装系。 ここでは特に、文章や画像などを生成する「生成AI」を含む総称として扱う。
- bot
- 自動化されたプログラム。 特定のルールやモデルに従い、対話・投稿・監視・通知などを人間の代わりに実行する。必ずしも知性を持つわけではない。
- EPOCH
- 時刻表現の“起点”となる基準時刻。以後の時刻は、EPOCH からの経過量(秒・ミリ秒など)や通し番号として表される。 暦やタイムゾーンと切り離して計算しやすい一方、表示(年月日・時分秒)に戻す際は変換規則が必要になる。
- UNIX時間
- UNIXエポック(協定世界時(UTC)の )からの経過秒数で時刻を表す方式。 多くのシステムで内部表現として使われ、比較・並べ替え・差分計算に強い。 27時間多時間群文明での扱いについてはDocument#1.2.-2参照
あ行
- アラートレベル(L1–L5)
- 文明全体で共有される危急度指標。 睡眠中断・情報開示粒度・群間動員の可否がレベルごとに定義される。 特にL4以上は「平穏の破壊を許容する宣言」として重く扱われる。
- 位相差
- 個人・群・文明のあいだで生じる時間位相のズレ。 問題ではなく、共在設計・アラート設計・対話設計の前提条件として扱われる。
か行
- 外部参照時間
- 【参照】UNIX時間
- 外部文明
- 外部参照時間で駆動する文明の系
- 境界領域
- 27時間多時間群文明と外部文明とが共存する領域
- 共在
- 同時刻に存在することを意味しない「一緒にいる」状態。 時間同期・空間共有・心理的連続性のいずれか、または複数を満たすことで成立する。 恋愛・親子関係・労働協働の評価指標として用いられる。
- 群
- 同一の時間位相で生活する構成員の集合。 行政単位・生活単位・心理的帰属単位を兼ねるが、永続的固定を前提としない。 移群・仮移群を通じて流動性が制度化されている。
- 公式時間
- Document#1.4.-3参照
さ行
- 時間
- 文明における最上位の抽象概念。 物理現象の進行や地球自転とは直接結びつかず、「変化が観測され、記録され、意味づけられる幅」を指す。 共有される必要はなく、重なり合わない時間が同時に存在することを前提とする。
- 時間位相
- 時間を周期構造として捉えた際の位置関係。 27時間周期における「どこにいるか」を示し、昼夜や勤務・休息といった自然語彙とは独立して定義される。
- 深夜(再定義語)
- 静穏・思索・感情振幅の増大が許容される位相帯。 必ずしも睡眠を伴わず、非ヒト知性の介在度が高まる時間域として扱われる。
- 生体時計
- 構成員個々の睡眠・覚醒・集中・感情振幅に基づく内的時間指標。 文明時間と一致することは期待されず、ズレは矯正対象ではなく設計入力として扱われる。
た行
- 大群
- 非常時において複数の群を束ねる暫定的統合単位。 平時には存在感を抑え、危急時のみ統制と意思決定のハブとして顕在化する。 単一障害点を避けるため常設化はされない。
- チェックイン
- 定期的に行う記録入力作業。生活リズムの把握や状態の可視化を目的とし、 時刻・活動内容・感情・体調などを記録システムに登録する行為を指す。 文明システムによる調整の判断材料とする、運用上の基礎行為として位置づけられる。
- 同期
- 時間を同調させた相互的関係。複数の主体が、共通の時間基準や周期に合わせて活動・状態・情報を一致させること。 技術的には、データ整合性の維持やタイミング制御に用いられ、社会的には、集団行動や協働作業における時間的調整を指す。 非同期との対比において、即時性と共在性を特徴とする。
- 時計
- 文明時間を可視化・参照可能にするための装置・概念の総称。 必ずしも連続的表示を必要とせず、位相・区間・状態として提示される場合も含む。 個人用・群用・文明用で仕様が異なる。
な行
は行
- 非ヒト知性
- 人間以外の主体が示す、認識・推論・生成・応答といった知的活動、またはそれを模倣する実装系。 生成AIや対話bot、自律エージェントなどを含み、必ずしも意識や意図を持つとは限らないが、 外部から観測可能な振る舞いとして「知性を有するように機能する」ものを指す。 本文明においては、協働・共在の対象として位置づけられる。
- 文明時間
- 社会制度・行政・教育・労働・医療など、集団的合意と運用のために定義された時間。 生体時間や物理時間から独立し、必要に応じて再定義・破棄が許容される人工的枠組み。
ま行
- 窓
- 任意の主体が、外部との相互作用を受容可能な状態にあることを制度的に示したもの。チャネル。
や行
- 夜明け(再定義語)
- 太陽高度とは無関係に定義される位相遷移点。 活動開始・注意喚起・社会的期待値の切り替えを象徴する語として再利用される。
ら行
- 離脱圏
- 文明参加を一時的または恒久的に停止した構成員が過ごす区画。 懲罰ではなく、再統合または穏やかな終結を目的とした環境として設計される。